環境は自分自身から発生した仮想敵と考えろ
さて、レジュメの「環境は自分自身から発生した仮想敵と考えろ」からお話を始めることにしましょう。
本題に入る前に、本日のテーマの前提となるお話をしておきます。「環境は自分自身から発生した仮想敵と考えろ」とは?
私たち人間は、生活の中でいろいろな問題とか障害とか壁に遭遇します。
この「問題とか障害とか壁」を自分自身のこととして捉えるか?他人事として捉えるか?で大きな違いが生じるのです。
つまり、「我々が行動すること」によって遭遇する問題とか障害とか壁などの「環境」は、「我々が行動すること」によって発生するのですから、「自分自身」が発生させた乗り越えなければならない「仮想敵」であるわけです。現代っ子は、この「仮想敵」を他人事として捉えがちな傾向があります。また、いっきに飛躍して、「なにもしない事が幸せである」と考える傾向があるのです。
ですから、「自分自身のこととして捉えないと、乗り越えることはできない。」と理解させておかないと、何も始まりません。
まさしく、「受験」は「人生の疑似体験」を積むための手段ですから、「受験」は「合格しておめでとう!」ではなく、「君自身に勝って、おめでとう!」なんです。
大人になるまでに、この「人生の疑似体験」の訓練をいかに多く経験するか。時には、自分に負けて、納得いかないことがあるでしょう。しかし、また前を向いて「さあやるぞ」の精神が、あらゆる障害を乗り越える原動力になるのです。
私の師匠が、ラテン語の「ラボレムス」と言いながら仕事をしていたことが思いだされます。この「ラボレムス」という言葉は、「さあ、仕事を続けよう」「さあやるぞ」という意味です。私は、この「さあやるぞ」が大好きなんです。
そろそろ本題に入らないと、主催者の方に怒られますので、はじめたいと思います。
本日は、受験の最新情報、現代の中学生の実態、家庭学習の考え方、そして私の実体験を交えながら、お話を進めて行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
二00七年七月十四日
茨城県古河市 福祉の森会館ホールにて