ストップ・ザ・「かったるい」
それでは、「教育は生活と切り離せない」具体的なお話をします。
少し耳の痛いお話かもしれませんが、大切な点なので、よーく吟味してください。①「生活環境が答案に反映される」ことを認識せよ。
私が学習塾の父母会などで、「生活環境が答案に反映されますよ。特に、国語に顕著にあらわれますよ。」とお話をすると、いたる所から「ためいき」や「えー」との反応が返ってきますが、今からお話することは、本当ですから信じてくださいね。それでは、お手元の資料の『付表 国語と他教科との関連性』をご覧ください。(詳しくは、学力向上のための『推理式・指導算術のすすめ』をご参照ください。)
②「中学一年生の魂、百までも」が基本精神である。
先ほどお話した「家庭学習時間の確保が習慣づけられている子どもたち」や「自分で勉強の段取りが出来る子どもたち」や「予習復習のポイントを押さえている子どもたち」のような姿を中学3年生の理想像とすれば、「さあやるぞ」と決意させることが重要ですし、「古来より、鉄は熱いうちに、鍛えよ」との言い伝えがあるごとく、出来るだけ若い段階で訓練を開始しないと、中学3年生の段階では「自分自身の我流で形を決めます」から修正がきかなくなります。つまり、スタート時期を慎重に定める必要があるんです。現代では、経済的な理由(実感として、離婚による母子家庭が増えているような気がします。)から、中学3年生の夏から受験勉強を開始する生徒が増えている傾向が顕著です。「どの生徒も中学1年生から準備していれば・・・・」との思いが私の本音なんです。
③学習する前に、「学習姿勢」を正せ。
そして、人間は「思ったことしかできない動物」ですから、逆に考えれば「思えば勝ち」です。つまり、「1日最低何時間の勉強をやる」と決意することです。ですから、ご父母は、この「1日最低何時間の勉強をやる」と決意させることです。私はご父母から「家庭学習の時間は何時間確保すれば良いですか?」との質問では、いつも「学習塾に通塾する日以外の平生の家庭学習時間の理想は、最低各学年の時間数を確保する必要があります。」と答えます。つまり、中学1年生では1時間、中学2年生では2時間、中学3年生では3時間というわけです。これは、学習塾に通塾する日以外ということです。
④親は、食事のかたづけを優先して勉強をさせる「生活習慣」を変革せよ。
そして、時を意識させることは重要ですが、現代っ子は、「まったく親の都合で食事をさせられている」と思い続けます。ですから、「うるさく言われないように」「適当にかたずける」習慣が、自然に身につくのです。過保護はよくありませんが、受験勉強期間は、臨機応変に子どものペースに合わせてあげてほしいんです。
⑤好物を後まわしにする「癖」を直せ。
現代っ子は、「一人っ子」が多いわけですが、「一人っ子」は「食事などで競争相手がいない」ですから、「好物を後まわし」にして「ゆっくり」食べる習慣が見受けられます。実はこの習慣は、受験では「弱点」になります。なぜかといえば、受験本番のテストは、「出来る問題」からやることが、セオリーだからです。つまり、「出来る問題」なのに×をもらっている場合は、この「癖」が登場したわけです。つまり、「時」を意識せよ!ということです。
⑥そして、「受験」は「知恵で闘う時代」に入った。
「知識量で闘うのではなく、知恵で闘う時代」と認識することです。
やはり中学生の立場に立てば、「膨大な知識量」を勉強していかなければならないのです。
この「膨大な知識量」を混乱なく整然と受験勉強を進めて行く必要があります。
先ほどの「逆算方式」とか、あとから話しますが「自作ノートの工夫」とかを「考えながら」受験勉強を進めて行く必要があるのです。
これは、「受験」=「時との闘い」でもあるからです。これらのことは、いわゆる「生活即勉強」ということなんですね。
現代っ子は毎日毎日「かったるい」と連発しながら生活しています。
つまり、「かったるい物事から、いかに逃れるか」を生活の中で実践しているわけです。現代っ子の「かったるい」を「さあやるぞ」に変革させる運動こそ、現代に課せられた課題であると思いますが、皆様いかがお考えでしょうか。
「さあやるぞ」と決意させるには、保護者・教師の忍耐強い激励が必要となるのです。
ですから、これからは、ストップ・ザ・「かったるい」がモットーとなりますし、早く「かったるい」を止めない限り「学習姿勢」は整いませんし、学力は向上しない。ということです。
二00七年七月十四日
茨城県古河市 福祉の森会館ホールにて