【創価の源流探訪】
戸田先生の恩師である牧口常三郎先生(以下、牧口先生と呼ぶ)についての研究には多大な時間をかけています。今も続けている研究テーマの一つに『創価の源流探訪』(仮称)があります。この中で触れることになると思いますが、日蓮大聖人を代表的な日本人であると絶賛している「内村鑑三」の『代表的日本人』を知り、牧口先生の地理研究に刺激を与えた『地人論』を読むことになります。
そして、牧口先生が地理学の師匠として師事された「志賀重昂」の『日本風景論』や「坪井九馬三」の『西洋歴史地図』にも出会うことができました。
『日本風景論』の緒論に、「頼山陽」の「花より明くる三芳野の春の曙みしなれは もろこし人も高麗人も大和心になりぬへし」との詩が掲載されているのを読んだ時は、何か不思議な「えにし」を感じたことも、良き思い出の一つです。
そして、牧口先生著作の『人生地理学』の〔砂岸と風景〕の「白砂青松」(はくさせいしょう)の美景に引用されていた「頼山陽」の「乱松相い映じて白沙明なり。水を隔てて青山晩晴に対す。鴎背風無く細波静かなり。遠帆は坐するが如く近帆は行く。」(播州即日)の詩で更なる感動を覚えた記憶は、今もなお新鮮に残っています。
また、『人生地理学』に賛同の序を贈った「新渡戸稲造」の英訳『"Bushido,the Soul of Japan"(武士道)』『東西相觸れて』『帰雁の蘆』や「柳田國男」の『秋風帖』『木思石語』『遠野物語』を読むことになり、「田辺寿利」(社会学者)、「秋月左都夫」(ボーイスカウト日本連盟の生みの親)、「大森房吉」(大森公式で有名な地震学者)、「小川琢治」(湯川秀樹の父)などの明治・大正・昭和を生きた傑物たちに遭遇したのも『若き日の読書』がきっかけを作ってくれました。
『人生地理学』の巻末の結びに、「吉田松陰」の「地を離れて人なし 人を離れて事なし 故に人事を論ぜんと欲せば まず地理を究めよ」との引用箇所は、感慨深い思いで読みました。
なお、「新渡戸稲造」「柳田國男」「田辺寿利」「秋月左都夫」は、「創価教育学会」の支援会に賛同したことでも有名です。