ウオルト・ホイットマン


Walt Whitman (1819〜1892年)

アメリカの詩人。ニューヨーク州ロングアイランド生まれ。
9人兄弟の2番目、特に母親の影響を受けたといわれている。若いころは、ニューヨークの印刷屋で
働き、1835年(16歳)にロングアイランドに帰り、学校の教師となる。
初版の『草の葉』(Leaves of Grass)は、新しい作詩法のため出版社がひきうけてくれず、
自費出版を余儀なくされた。
新しい民主主義文学のさきがけとなった。
敬愛するエマーソンに初版の『草の葉』を贈呈したことは有名である。
南北戦争中は北軍病院で負傷兵の世話をし、政府の職員として働く。
晩年の『自選日記』(1882〜1883年)には、「自然ノート」が収められている。
ホイットマンは、死ぬまで著作と『草の葉』の改訂作業を続けたといわれている。
1892年3月26日、ニュージャージー州カムデンにて死去。
まさに、闘う人そのものであった。

前ページの肖像は、詩集『草の葉』 W・ホイットマン 富田砕花訳 (グラフ社)より(長沼重隆氏旧蔵)