問い 問   題 vol.11(方陣算の推理法)
1.
【問題】

 【頭の体操問題】(「一歩進んだきまり」)

   同じ大きさの白と黒の正三角形のタイルがたくさんあります。
   これを、下の図のようにあるきまりにしたがってならべていきます。
   これについて、次の問いに答えなさい。

      

1.
(1)

【問題】

   5番目の図形には、黒のタイルは何枚使いますか。

【推理法】(どんなきまりかな?)

   黒のタイルを順番に推理すると、
   1番目⇒0(枚)
   2番目⇒1(枚)
   3番目⇒1+2=3(枚)
   4番目⇒1+2+3=6(枚) となる。
   すると、5番目の黒タイルの枚数は、
   1+2+3+4=10(枚)  答え 10枚

1.
(2)

【問題】

   7番目の図形には、白のタイルは何枚使いますか。

【推理法】(どんなきまりかな?)

   (1)と同じように、白のタイルを順番に推理すると、
   1番目⇒1(枚)
   2番目⇒1+2=3(枚)
   3番目⇒1+2=6(枚)
   4番目⇒1+2+3+4=10(枚) となる。
   すると、7番目の白タイルの枚数は、
   1+2+3+4+5+6+7=28(枚)  答え 28枚

2.
【問題】

   次の図のように、ご石をならべて中実方陣を作りました。
   これについて、次の問いに答えなさい。

       

   ※中実方陣(ちゅうじつほうじん)とは、中までぎっしりつまって
   いる方陣(正方形の意味と同じ)のことです。
2.
(1)

【問題】

   上の図は、一辺に7個のご石がならんでいます。
   ご石の数は全部で何個ですか。

【推理法】

   正方形の面積を求めるときと同じように、
   7×7=49(個)  答え 49個

2.
(2)

【問題】

   上の図で、一番外側のひとまわりのご石の数は何個ですか。

【推理法】(方陣算の基礎)

      

   赤線でかこんだ6個のご石が4グループできます。
   ゆえに、ひとまわりのご石の数は、
   (7−1)×4=24(個)  答え 24個

2.
(3)

【問題】

   上の図のように、全部で64個のご石を使って中実方陣を作
   ります。一番外側のひとまわりのご石の数は何個ですか。

【推理法】

   64(個)=8(個)×8(個)・・・・・一辺8個の正方形
   つまり、一辺8個の中実方陣ができます。
   すると、
   (8−1)×4=28(個)  答え 28個

3.
【問題】

   次の図のように、順番にご石をならべていきます。
   これについて、次の問いに答えなさい。

     

3.
(1)

【問題】

   8番目の図に使われているご石は全部で何個ですか。

【推理法】

   8番目の図は、全部で8段(だん)の正三角形になります。
   すると、
      

   黒い石と赤い石をあわせると平行四辺形になる。
   平行四辺形で考えると、半分の個数になる。・・・・・三角形の個数
   台形の面積の求め方と同じだったね!
   ゆえに、(上底+下底)×高さ÷2=台形の面積
   (1+8)×8÷2=36(個)  答え 36個

   ※平行四辺形で考えても台形で考えても、式は同じですよ。

3.
(2)

【問題】

   外側の一辺が10個のご石がならびました。
   使ったご石は全部で何個ですか。

【推理法】

   

   赤線でかこんだ10個のご石が3グループできます。
   すると、
   10×3=30(個)
   しかし、これだと頂点のを2回計算することになります。
   ゆえに、
   30−3=27(個)  答え 27(個)

3.
(3)

【問題】

   外側の一辺が6個のご石をならべました。
   そして、その外側の1まわりに白いご石をならべました。
   一番外側の白いご石は全部で何個ですか。

【推理法】

   外側の1まわりに白いご石をならべると、下の図のようになります。

   

   外側の1まわりに白いご石をならべたとき、1辺の個数は、
   赤線でかこんだ9個のご石が3グループできます。
   すると、
   9×3=27(個)
   しかし、これだと頂点のを2回計算することになります。
   ゆえに、
   27−3=24個)  答え 24(個)

   【別解】
   6+3=9(個)
   (9−1)×3=24(個)  答え 24(個)

      次の問題は、すこし難問です。
4.
【問題】

   何個かのご石を正方形にぎっしりならべました。
   すると、20個あまりました。
   そこで、外側に1まわりご石をなれべて増やそうとしたところ、
   16個たりませんでした。ご石は全部で何個ありますか。

【推理法】(方陣算の変化@)

      

   外側の1まわりにならべるために必要なご石の個数は、
   20+16=36(個)
   すると、外側の1辺の個数は、
   36÷4+1=10(個)
   ゆえに、全部のご石の数は、
   10×10−16=84(個)  答え 84個

5.
【問題】

   何個かのご石を、よこがたての2倍になるようにならべました。
   すると、13個あまりました。
   そこで、外側に1まわりご石をなれべて増やそうとしたところ、
   9個たりませんでした。ご石は全部で何個ありますか。

【推理法】(方陣算の変化A)

     

   たてとよこに1列ずつ増やすために必要なご石の数は、
   13+9=22(個)
   初めの長方形のたてとよこにならんでいる数の和は、
   22−1=21(個)
   たてとよこにならんでいるご石の数は、
   21÷(1+2)×1=7(個)・・・・・たての数
   21−7=14(個)・・・・・よこの数
   ゆえに、全部のご石の数は、
   7×14+13=111(個)  答え 111個

             4WBS2-200315-vol.11S