条件整理と推理  基本原形1 【 大小の関係 】

  例題1
   A,B,C,Dの4人の体重を調べたら、次のことがわかりました。
    (1)の差は20sでした。  (2)の差は16sでした。
    (3)より14s軽かった。  (4)より軽かった。
    (5)より重かった。
   このとき、の体重の差は何sですか。


     (1)〜(5)の条件を整理する

      @大小の関係がわかっているもの
         大小の関係がわかっているのは、B,C,Dの3人です。

           
         大小の関係は、以下の記号を利用して表現します。
         B<C<D (D番大きく、C番目、B番小さい)

      Aよりも軽い場合
         次に、よりも軽い場合を考えて、4人の大小の関係を
         数直線に表わしてみると、正しい数直線になりません。
                ↓これはだめです。

           

      Bよりも重い場合
         次に、よりも重い場合を考えて、4人の大小の関係を
         数直線に表わしてみると、正しい数直線になります。
                ↓これは正しいです。

           

         すると、
         数直線に表わしたの差、BCの差がわかります。
         ゆえに、CDの差は、
           20−14=6(s)
           16−6=10(s)  答え 10s
         または、
           20−16=4(s)
           14−4=10(s)  答え 10s

         結局、大小の関係は、以下の通り。
         B<C<D

「大小の条件整理」の問題は、図と差を見比べて推理する!
ウィンベル博士にオンマウス!

    【アドバイス】

   大小の条件整理」とは、
   ある数量の大小の条件を整理して、
   そのを推理する問題でした。
   その順番は、
   @まず、わかっている条件を数直線や
     線分図に整理する。
   Aそして、わからないを考える。
   この問題も根性問題ですね!