ウィンベル教室の意図するところ?

第五回は、第一回で挑戦していただいた問題の「出題分野」「推理法アプローチ」を講座します。


【 時間配分の考え方 】

 
第一回で挑戦していただいた問題の『時間配分』の正解を記載しておきましょう。

 まず、70点合格に注目してください。ということは、30点は落とせると考えます。

 つまり、70点÷5点=14問正解すればよい。
      30点÷5点=難問6問
は解答しなくてよい。

 注意:実戦での配点は、均一5点ではありません。この学校の場合は、
     後半にいくほど高い配点です。(学校により特徴があります。)


 中学入試の問題の合格点は、当然、学校により違いがありますが、
 
60%〜70%正解で合格が標準。(100点満点と限ってませんので、で表示。)
 「本番の入試問題」は、100%合格を目指してはいけない。

 しかし、このことは生徒に知らせないでください。
 なぜか?今話していることは、「入試問題」のことで、「単元回の学習」とは違います。
 「だって、先生が70点合格でよいと言ったもん。」ですから。
 楽をしたがる小学生ですから、くれぐれも単元回の学習は違うと明言してください。

 どうですか、14問正解なら、何とかできるかな?と思われたでしょう。
 しかし、そうはいきません。
 この14問をいかに選択するか?生徒の得手・不得手で解く問題は変わります。
 以下に記載する各項目をご覧いただいて、はじめて納得されることでしょう。
 いずれにしても、小問1問に2.5分程度の時間しか使えません。
 この時間との闘い・訓練が、「算数」とのお付き合いの始まりとなります。

 実は、2.の(1)から(4)までは、全部で5分もあれば充分。


【 出題分野 】
問題番号 分 野 詳 細 単 元
 1.の(1)〜(4) 計 算  四則計算・還元算・計算順序・単位計算
 2.の(1)  分数と比
 2.の(2) 単位計算  縮尺・単位変換
 2.の(3) 数の性質  数の性質(分数問題)
 2.の(4) 特殊算  流水算
 3.の(1) 図 形  おうぎ形と三角形の面積問題
 3.の(2) 特殊算  差集め算(過不足算)
 4. 割 合  食塩水の濃度・関係式
 5. 数の性質  場合の数(順列)
 6. 図 形・グラフ  水深変化とグラフ(実は比例の問題)
 7. 図 形  平面図形―長さ・面積・図形の回転移動
 8. 図 形  立体図形―体積・表面積

【 模擬解答 】

 解答見本 模範解答  実際に生徒が解答用紙に書く場合の見本です。
 
左の「模範解答」にオンマウス、右クリック、
 対象をファイルに保存。

 (GIF画像が保存できます。)

【 推理法アプローチの共通認識 】

 基本は  「正しく」「速く」「美しく」です。
 全体展望  この問題群は、算数の典型的問題を提示してあります。
 解法の基本  @当然、「答え」が正解でないと駄目。
 A式、計算の過程が大事。
 以上の二つのポイントに留意してください。
 各問題を解く上でのアプローチポイントを解説します。
 問1〜問2の8問は、基本問題のように見えて、
 少し
ひねりがあります。
 つまり、算数問題ではほとんど
「基本原形」は出題されません。
 「第一変化」「第二変化」と、応用された問題が出題されます。
 これが
「算数のやっかいなところ」
です。
※共通認識:以後、問1・問2などを「大問」、(1)・(2)などを「小問」と呼びます。

【 推理法アプローチ 】
問題番号 ア プ ロ ー チ
 1.の(1)〜(4)  計算問題のテクニックは、『ウィンベル教室』で解説いたします。
 単位計算のヒントは、このページの最後に提示しておきます。
 2.の(1)  比:数または量の大きさを比較するのに、二つの方法がある。
   @
によって比較する。
   A
何倍か?何分の1か?という考え方で比較する。
   Aをと呼ぶ)
 この問題は、「たて」「よこ」の
を推理しているかの問題です。
 たて:10、よこ:9の比
10:9の応用変化。
 2.の(2)  縮尺・単位変換の問題。これもの一行問題です。
 
単位計算は、このページの最後に提示。
 2.の(3)  数の性質の問題は、整数・小数・分数の性質を理解しているか?
 当然、整数・分数・(小数)の関連性を理解しているか?
 実は、現代の小学生は、
「分数」が苦手です。
 実生活の現実感がないですからね。
 そうなると、
「割合」は「チンプンカンプン」です。
 されど、
「歩合」は強い、実生活の現実感があるんですかね?
 だって、
「今月は、パパのお小遣い30%カットね。」ですから。
 2.の(4)  大問2の(4)あたりで、素人さんはギブアップのはずですが?
 流水算
「特殊算」の1つで、中学入試独特の問題です。
 上りと下りの速さの
は、2:3
 (3−2)÷2=0.5・・・川の流れの速さの値
 (3+2)÷2=2.5・・・船の静水時の速さの値
 0.5:2.5=時速3q:時速(
15)q
 3.の(1)  おおぎ形と三角形の面積を計算する合体問題。
 
ウィンベルでは、「ガンダム問題」と呼んでいます。
 
『図形創像教室』で解説いたします。
 3.の(2)  差集め算のうち「過不足算」の問題です。
 これも「特殊算」の1つで、中学入試独特の問題です。
 ある数量のあまりや不足から
全体の差を求めて解く問題。
 
『算数特訓教室』で解説いたします。
 4.  食塩水の濃度の問題。小学生が苦手とする分野の一つです。
 小問(2)は、「方程式もどき」の関係式です。
 実は、この問題が中学側の意向が反映された問題です。
 「中学に入学しても、支障をきたさない子供か?の判断材料問題
 「良い学習塾の選定方法」の一つに、「小6の最後で、
 方程式のイメージを教えておく塾かどうか?」が挙げられます。

 まさしく、「濃度」「割合」の問題は、方程式のイメージを教える
 ための格好の材料です。

 濃度の問題のポイントは、
 「食塩は溶けているように見えて、存在している。」
点です。
 
 5.  場合の数「順列」の問題です。
 この問題は、俗に「根性問題」とも「書き出し問題」とも呼ばれます。
 現代の小学生のいやがる、「めんどくさい問題」です。
 特に、男子生徒は苦手。(頭の中だけで、考えようとする傾向あり。)
 とにかく小学生は、
「紙に書いて作業すること」が嫌いです。
 
「じゅけい図」「ツリー」と呼ばれる図を根気よく書いた生徒が、
 勝利する問題です。
 この作業がうまい子が「几帳面な子」、へたな子が「がさつな子」、
 と決め付けられる訳です。
 されど、ここが
合不合の分かれ目です。
 
「正しく」「速く」「美しく」をしっかり表現する。
 まさに
芸術品を仕上げる精神ですね。
 前者が
「勝利の鐘」を鳴らし、後者が「後悔の鐘」を鳴らす。
 つまり、
「小6の魂、百までも」がモットーとなります。
 6.  水深変化とグラフは、比例の問題です。
 小問(1)は、A:B=3:2、A+B:C=1:1が解ければ、
 後は、A:B:Cの
「連比」を解けばよい。
 小問(2)は、グラフの読み取りです。
 10分で4mの高さ、グラフの水平線は何を意味しているか?
 7.  図形移動の典型的な問題です。
 この問題は、生徒の「センス」に左右されます。
 式を立てる時に、
 いかに「コンパクト」に、いかに「美しく」表現するか?
 「めんどくさがり」の生徒にとっては、「苦痛」です。
 反面、解けた時に「プライド」を持てる問題とも言えます。
 「模擬解答」を見ていただければ、ご理解頂けることでしょう。
 この問題も、「小6の魂、百までも」がモットーとなります。
 8.  立体図形「円柱」「円すい」の合体問題です。
 これも、ウィンベルでは、「ガンダム問題」と呼んでいます。

 「体積」「面積」の典型的な問題です。
 根気の続かない生徒は、まずここまで到達しません
 
小問(1)は、「計算のくふう」を使うと、「美しく」表現できます。
 
小問(2)は、実は、「捨て問題」です。
 
つまり、「やらなくてもよい」問題です。
 この問題は計算していく時間がかなり必要となります。
 特に、
表面積の計算がたくさん必要となります。
 これを
「時間くわせ問題」と呼びます。(対小学生への心理作戦)
 やらなくても、他の問題が解けていればよい。
 小問(2)を解くとすれば、ポイントは
「表」「整理」して、
 いかに「美しく」表現するか?

 実は、この問題は
計算式だけで表現すると、「解答欄」
 書ききれなくなります。
 ゆえに、「表」「整理」して
「美しく」表現する。
 これが出来た生徒は、
「勝利の鐘」を鳴らすことができます。

※最後に、樹冠人からの問い・・・・→「さて、各問題の実際の計算はどこに書くのでしょうか?」
答えは、「小4準備講座」をご覧ください。

さあ、どうでしたか?

「算数」の問題に挑戦する場合の訓練要素は、以下の通り。

一に、「根性」「執念」
二に、「推理」
三に、「整理」
  四に、「センス」
   五に、「勝利の喜び」を味わう




【 単位計算のヒント 】

単位には「ある」きまりがあります。
(m)
キロ ヘクト アール メートル デシ センチ ミリ
ひとつ隣に移ると、小数点も1つ動く。
(c)(g)も同様。
面積は2倍、体積は3倍の移動。

1.km=1000.m
1.m=100.cm
1.m=1000.mm
1.ha=100.a
1.a=100.u
  1.ha=10000.u