中学に入学しても支障をきたさない勉強法とは?

実は、中学入試に挑戦するにあたり、留意しなければならない点があります。
以下の事項を考慮して、中学入試に挑戦してください。

『家庭方針』は明確に決定すること!

 『家庭方針』とは、何のために中学入試をするのか?を明確にすることです。
 例えば、「本人の将来は、自由に選択して、職業も決定させるから」とよく聞きます。
 このような『家庭方針』をお持ちのご家庭は、中学入試には向きません。
 このことは、一見すばらしいことに思えますが、世の中はそのような構造にはなっていません。
 特に、「医者」「弁護士」「公認会計士」の社会は、早い段階での選択を迫られます。
 当然、理科系か文科系かにも左右されます。
 つまり、「進路決定」を決断する場合、
 「○○になりたいので、高校から頑張って○○大学に挑戦します。」では、話にならない。
 「将来の職業選択」を逆算してご父母が考え、進路を決定し、「おしつけ」でなくレールを敷く。
 これも重要な点ですね。20歳までは、ご父母に義務と責任がありますからね。

『中学校選定』は情報操作に惑わされないこと!

 『中学校選定』とは、『家庭方針』が決定し、志望校をいかに選ぶか?です。
 当然、学校情報は「学習塾」からのものが大半だと思います。
 中学入試は「情報戦」です。「学習塾選定」にもかかわることです。
 塾選定の選択肢には、「大手」「中小」「個別」「家庭教師」かがあります。
 当然、それらの複合パターンはありますが。以下に、メリット・デメリットを記載しておきます。

 @「大手」といっても巨大組織と考えれば、「日能研」「四谷大塚系」・・・とありますが、
  ここでは、地域1番校舎を標榜している学習塾についての話しです。
  メリット:「入試当日に、集団受験が可能となり、安心材料がある」「教材・模試が充実」
       「切磋琢磨の環境に、身を置ける」「情報が豊富である」
       「塾推薦もとれるかも?」
  デメリット:「一人一人に目が届きにくい」「学校と同じく、いじめ問題が発生しやすい」
         「費用が高い」「ご父母同士のぎくしゃく」「転勤等で担当講師がよく替わる」
 A「中小塾」とは、その地域にあって、長年中学入試の実績を積んできた老舗塾のことです。
  メリット:「中学入試がなんたるものか、よくご存知」「教材は充実」
       「講師が比較的安定していて、熟練している」「中学校とのパイプが強い」
  デメリット:「最近は、こんな塾を探すのが難しい」「模試対応は?」
         「講師が高齢のため、生徒となじめない」「最新情報にうとい」
 B「個別」とは、教室に通い、勉強環境を家庭外に設置する塾です。
  メリット:「面倒見が売り」「一人一人に目が届きやすい」
       「教材・模試が充実?」
  デメリット:「一対一というが、1教室のブース型が多く、声はまる聞こえ」
         「一対一は相性が全て、講師選択に悩む」「費用が高い」
         「高校入試経験者は多いが、中学入試経験者が少ない」
 C「家庭教師」とは、派遣講師システムのお話しです。
  メリット:「生活環境の中で勉強するので、時間短縮」
       「家庭方針がダイレクトに本人に伝わる」「質問がしやすい」
  デメリット:「一対一は相性が全て、講師選択に悩む」「費用が高い」
         「高校入試経験者は多いが、中学入試経験者が少ない」
         「講師本人は中学入試経験者だが、プロとしてはどうか?」


 【学習塾における良い講師の見分け方】

  べてらん講師といっても、高校受験のべてらん講師もべてらん講師。
  実は、中学入試のプロは以外と少ないんです。それには理由があります。
  例えば、学生時代にアルバイトで講師を始めたとします。
  中学入試の全単元を1回教えるのに、小4から小6まで3年間かかります。
  大半の塾は、講師採用年齢を20歳以上としています。
  つまり、学生アルバイト時代は小6はほとんど担当していないはず。

  単元は教えることが出来ても
全体展望は不可能。
  もし、担当していたらその塾を疑いますね。
  そして、本格的に講師の道を歩み始めて、最低3年は必要。
  単元を教えることはできても、教材作成の訓練に最低3年は必要。
  低学年を教えるには、プラス3年を要します。
  つまり、最低でも
28歳以上の講師でないと、良い授業・指導はできないですね。
  そして、
「忍耐力」「センス」が加わって、やっと先生と呼ぶに相応しい講師となります。
  
もう1つのポイントは、「自分の授業に酔っている先生」は駄目です。
  テキストも同じ、
常に同じ授業内容で教える先生も駄目です。
  だって、
毎年生徒は違うんですから。十人十色ですからね。

 【大手塾の情報操作にご注意】

  
先ほども記載しましたが、大手進学塾は、入試当日に、集団受験が可能となり、
  安心材料があります。
  ある入試では「ある大手進学塾の生徒が1教室の80%を占めた」こともあります。
  同胞たちと手に手をとって受験できることは大変効果ある戦術です。
  大手進学塾に通塾しない生徒のご父母は、このことをよく考慮してください。
  それなりの対策を施しておかないと、本人の実力以外の問題で不合格となります。
  また、大手進学塾から発信される「予想偏差値」「予想倍率」には、
  ある操作(思惑・意向)が施されています。
ここでは触れません。
  「偏差値」「倍率」は、あくまでも「会話の上での話しの種」です。
  また、受験日が近づくと、
「まことしやかな」うわさが流れます。
  
一喜一憂しないで、希望校に合格できる実力をつけることが先決です。
  
「不明な点は直接学校に問い合わせる」ことが重要です。

『パターン学習』の功罪を考えよ!

 『パターン学習』の功罪とは、「学習姿勢の定着」は重要ですが、
 やみくもにまる暗記だけの訓練は時間の無駄です。

 初歩段階では、『パターン学習』は重要ですが、暗記したものは忘れます。
 方程式を暗記するように、「○○算はこの形」と覚えても時間の無駄だということです。
 当然、「解き方」を覚えることは重要ですが、頭の固い子供が育成されます。
 形を整えることばかり気にする大人になりますよ。
 「自分の引き出しに蓄積した知識を、いかに知恵を働かせて、整理するか?」

 勉強が進むにつれて、このことに比重を置き、数多く問題に挑戦する。
 算数は「知識」で戦うのではなく、「知恵」「智慧」で戦うのです。
 ゆえに、「知恵」「智慧」を磨く作業が必要となります。
 このことは是非、忘れないでください。

『偏差値』の誤解を解く。

 『偏差値』の誤解とは、
 『偏差値』には、色々の種類があることを、知ることから始まります。

 つまり、正しく『偏差値』を認識することです。
 まず、『偏差値』とは、いわゆる「分布図を数値にしたもの」と捉えてください。
 あるテストにおける自分の位置を知る目安と考える。
 単元回の学習結果で、成績表が印刷され、『偏差値』が記載される。
 実は「意味がない」データです。

 この場合の『偏差値』は、「学習習熟度」ではありません。
 最近は、成績表に「学習習熟度」の記載があるのが当たり前。
 では、「合不合テスト」の『偏差値』は、まさしく自分の位置を知る目安です。
 現在では、『偏差値』以外にも、色々のデータ項目が成績表に載る時代です。
 色々のデータ項目に一喜一憂せず、データ項目をうまく利用する。

 単元回の学習は、自分の現時点の学習位置(どれだけ理解しているか?
 を認識する方が大事です。

 つまり、今回のテストで「何の問題だったか?」「どこを間違えたか?」等々、
 「反省会勉強」が重要。なかなかこれが出来ないようですね。

『自学自習』の訓練が、身を救う。

 現代の悲劇は、せっかく希望した中学校に入学して、『また学習塾通い!』
 前述した、『依頼心の強い子供』を醸成してはいけないとは、このことです。
 『小6の魂、百までも』を忘れないでください。
 では、その対策は?
 経験豊富な師匠から教わったことを、弟子『自学自習』する。
 あらゆる角度から物事を分析する力の養成とも言えます。
 その訓練の中にこそ、『勝利の鐘を鳴らす』主体者としての意義があります。
 ただし、小学生段階では「大樹を支え、栄養を補給する、丈夫なが必要です。
 ご父母は、このになってください。このが腐ると、この大樹も空洞の木となります。

『中学入試』はあくまでも人生のスタートである。

 最後に、『学校制度』共通認識をお話しましょう。グループ分けで記載します。
 当然、以下の留意点は学校選定の上で、大学受験を考慮したお話です。
 具体的には、『ウィンベル自由図書館』で展開する予定です。

  @私立中高一貫校(受験校・附属校)
    私立中学といっても、受験校か・附(付)属校かで様相はかなり変わります。
    受験校とは、大学受験において、有名大学(上位校)への合格実績を重んじ、
    中高一貫教育により人材を創出する学校。

    マスコミなどで東大合格ベスト10入りしている学校などがそれです。
    附(付)属校とは、大学に附(付)属する学校で、学内進学を重視します。
    中高一貫教育により校風にあった生徒を養成する学校。
    私立校受験の場合は、この2種類の学校群の特徴をそれぞれ研究しなければ、
    入学して「どうもこの子には肌が合わない。」との後悔が出てきます。
    実際、現代では転校する生徒が年々増えています。
    これは、つまり、ご父母の研究不足。当然、本人には責任がありません。

  A国立校
    国立校の場合は、受験校型・附(付)属校型それぞれ個性があります。
    共通点は、比較的早い時期に創立したため、長い伝統を有している。
    よく言えば「最新の教育システムを享受できる。」
    悪くいえば「日本国民の教育向上のために、モルモットとなる。」

  B男子校・女子校・共学校(別学校)
    ここでは、共学と別学について挙げておきましょう。
    共学校とは、学校の同じ敷地内で男女が在籍する学校。
    別学校とは、男女別々の敷地で在籍し、校舎がちがう学校。

  C仏教系・キリスト教系
   
 ここでは、宗教行事について挙げておきましょう。
    概ね仏教系の学校は、宗教行事はありません。
    キリスト教系の学校は、特に女子校の場合は、入学試験までに
    特に「クリスマスミサ行事」があるなど、すべての行事に参加すること
    が条件になります。(つまり、入学志願者の意思確認です。)
    学校の行事についての問い合わせから始まる入試です。
    「実は小5の段階から参加したほうが良いのですよ。」・・・樹冠人のアドバイス


 【蛇足】(笑い話と情報を少し・・・)

  @ある進学塾の三者面談(父母面談)での話しです。(古典的父母会ネタ)

    母  :「先生、うちの子は国立校に絶対、絶対、受験させます。」
    先生:「どうしてですか?」
    母  :「だって、東大附属は入学しやすいと聞きましたので。」
    先生:「え、東大ですか?」
    母  :「国立は附属校だから、やはり東大附属が一番ですよね。」
    先生:「お母さん、国立はすべて大学受験するのですよ!」
    母  :「なんだ、でも東大が付いているから、やはり東大附属にします。」

  Aある進学塾の卒業生(ある私立の医大生)の話しです。

    卒業生:「先生、ご無沙汰してます。この前、ある国立の見学に行きましてね。
          医療器械がすごいですね。先生が『大学は国立校に行け』と言う
          理由が、今わかりましたよ。」
    先生  :「どうしてですか?」
    卒業生:「だって、うちのKG大学の医療器械と比べたら、月とすっぽん。
          やはり税金の力は大きいですね。」
    卒業生:「うちの大学は私立でも一番という病院を抱えていますが、
          あそこまでの機械・装置はありませんよ。失敗しましたよ。」

    先生  :「そうかな?私立医大はHardよりSoftで勝負じゃないの。」
    卒業生:「さすが先生、その通り。」